子連れでも身軽に海外引っ越しするためにできること

中国生活

引っ越しって大変ですよね?日本国内の引っ越しでも疲労困憊なのに海外引っ越しって考えただけで気絶しそう・・・。費用も嵩むし荷造りって疲れる。まして子どもを見ながら荷造りや煩雑な引っ越し手続き、やり切れるのかしら?

海外移住が決まったママさんはこんなお悩みをお持ちではないでしょうか。

私は海外引っ越しを9回もしており、そのうち3回は子連れです。(0〜3歳)海外引っ越しのたびに背中が過度の筋緊張で固まって動けなくなったり、蕁麻疹が出たりと極度の疲労を経験してきました。そんな経験から、子連れ海外引っ越しを少しでも楽に身軽にするための方法をシェアしたいと思います。

海外引っ越し経験9回。私が学んだこと

引っ越しは労力もお金もかかる。 スーツケース1つの引越しに憧れてはいるけれど

私は日本国内でも一人暮らしを始めてから3年以上同じ場所に住んだことのない引っ越し魔で、2008年に台湾に移住してからは海外引っ越しを9回も経験しました。

モノは決して少ない方ではないので毎回荷造りと引っ越し代金に辟易し、断捨離の必要性を強く感じ、断捨離や片付けの本を読み漁る…。そして引っ越しのたびに断捨離を決意し、大量に物を処分してきました。9割ほどの物を手放したこともあります。

それなのに、新しい場所でまた増えている物たち….

ラトビアに引っ越した時は夫婦二人で段ボール40箱、船便で40万円かかりました。日本に帰国するときにその9割を手放しました。

そして3年ほど日本で生活して中国に引っ越す時、不用品回収業者に10万円払って持っていってもらい、メルカリでも合計20万円分くらいは売りましたが、それでも母子二人で段ボール23箱、10数万円の送料がかかりました。

そのうちの1箱は途中で行方不明?になり結局手元に届きませんでした。ほとんどは船便で送ったので荷物が届くまでの約2ヶ月、現地で購入したり同僚に借りたりしてやはり生活はさほど支障なくできていたのでした。

片付けの魔法のこんまりさんに始まり、”断捨離”と言う言葉を広めたやましたひでこさん、ミニマリストの本はほぼ制覇。スーツケース1つで海外引っ越しをする人に憧れ(実際にラトビアでそんな夫婦に出会いました)心だけは「禅」の境地に達していたのですが、物質的には10年間なかなか身軽に引っ越すことができずにいました。

モノが多い理由

そんな中、こんな言葉に出会いました。

「モノとは不安、罪悪感、自己無価値感のエネルギーが物質化したものである」

実家って物多くないですか?

戸建てとかだと溜め込みやすいというのもありますが、今70歳前後の世代って戦後の物不足の中で育っているので物が足りなくなることへの”不安”が尋常じゃないんですよね。

物がない時代に幼少期を過ごし「もったいない」精神が人格形成に深く影響を及ぼし、さらに成人してからのバブル好景気で「欲しい物が買える」大きな喜びを味わったため物への執着が半端ない世代です。

その子である私たち3、40代は反対に物が溢れた子ども時代を過ごし、なんでも過剰なことに疲れ果て、”断捨離””ミニマリズム””シンプルな暮らし”に舵を切り、いかに物を持たずに快適に暮らすかを研究、実践しています。

貧乏人の家は物が多い。

これもやはりお金がないと思っている人は不安や無価値感が大きいからだと思います。物に囲まれているとなんか安心する、という。ストレスが溜まったり孤独感が強いといろいろ買っちゃったりしますしね。

コロナ禍を経験してついに本気に

引越しが多いくせにモノを減らすことができず、大量のお金とモノを無駄にしてきた私も、中国に引っ越して5ヶ月後にコロナ禍が始まり、1ヶ月の一時帰国の予定が10ヶ月の日本滞在になったことを経験したことでついに本気になりました。

もう戻らない覚悟の荷物整理

コロナで実家に足止めされ、急に自分の家に帰れなくなるという事態を経験し、実家に私物を置きっぱなしにして頻繁に実家に長期間帰る習慣ももうやめなければいけない、と本気で決意しました。

国境を跨いだら、もう2度と戻れない可能性がある。
世界は突然そんな時代に突入したのです。

だから飛行機に乗る時には旅立ったその場所に戻れない可能性も考慮して荷物の整理をしておく必要があると感じています。

母は昔から1泊の旅行に行く時にも部屋を綺麗に片付けてから行く人で、よく言っていました。
「旅に出るときは万が一戻れなくなった時に誰が部屋に入っても恥ずかしくないように綺麗に片付けておくんだよ。」

これまで親に甘えすぎていた反省もあり、中国の入国制限が緩和されて戻れることになったときは、実家の自分の部屋をゲストルーム仕様に作り上げてから旅立ちました。

「もう、ここは両親の家であって私の家ではない。」

「もう戻らない」「戻れない」可能性を視野に入れて荷物を整理しました。

 

スーツケース2個と段ボール5個で海外移動するためにやったこと

スーツケースに入らなかったらあとで送ればいいや、そんな考えを捨てることにしたので徹底的に荷物を減らすため、ひまを見つけては準備してきました。

やったことは以下です。

・実家に置きっぱなしだったCDやDVDの残しておきたい物をパソコンに入れる。(現物は処分)
・子どものアルバムを写真をファイルに入れる型式からフォトブックに変更。(サイズと重量が全然違います)
・紙の資料をスキャンもしくは撮影してデータ化。
・本やおもちゃ、洋服は出来るだけメルカリやエコリングで売る。
・今は使わないけど将来使うかも、の物を処分。洋服は枚数を数えて決めた数だけに絞る。
(目標:自分の服は下着をのぞいて計20着。子どもは30着。)

最終的に、段ボールは子どものシルバニアのハウスなど大型のおもちゃがどうしても嵩張ったため5箱になりましたが、かなり頑張ったと思います。

エコリングさんには本当〜にお世話になりました!

実際引越し後、海外には送らなくてもよかったと思ったもの

わざわざ高い送料と労力をかけて、外国に送ったけど送らない方がよかったと思ったものをあげます。

  • プリンター
    購入時の箱に入れていなかったのもあり、破損して届きました。紙をいれる部分が閉まらなくなっており、印刷ができません。それにインクは日本製のプリンターだとこちらで合うものを
    購入できない場合も多く、プリンターは中国や台湾だととても安く買えるので結局こちらで購入。送料だけで五千円ほどしたので、こっちで新品もそれくらいで購入でき、本当無駄だったと反省しました。
  • 調理器具
    まだ何年も使っていないし気に入ってるからと厳選して送りましたがなんと調理器具を入れた箱が途中で行方不明で届かずじまい。当然調理器具はどこの国でスーパーでも売っているので結局こちらで購入。料理人など余程こだわりがない場合は大抵のものは外国でも問題なく購入できます。新生活開始からすぐに必要なものですし、まな板や少しの食器は教師専用アパートのため備え付けである程度置いてありました。調理器具は重量があるものも多く、送料もかかるので送る必要なかったものの1つです。
    ちなみに送って届かなかったものは、オリーブの木のまな板、包丁、子どものお弁当グッズ(ピックや型抜きなど)重箱、ざる、鍋2つ、など。
  • 収納ケース
    ニトリの畳める収納ボックスや文房具を入れる三段ボックスなどを少し送りました。気に入っていたからです。でも、そんなものは当然外国でも買えます。中国ならタオバオで安価でさくっと買えます。引っ越したら新居の棚やクローゼットに合うものが欲しくなるのでわざわざ送るより新しいものを買う方がいいと実感しました。
  • 日本食の調味料
    醤油やみりん、だしの素、めんつゆなどの和風調味料はタオバオで買えます。大都市なら大抵日系食材店やスーパーでほぼ買えます。日本で買うより高いですが、それでも送料をかけて送るよりは安いですし、届くのも早いです。今はめんつゆは自分で作っています。醤油とみりんがあれば簡単に作れます。

海外にも送った方がいいもの

逆に送ったり持ってきたりしてよかったものを紹介します。

・化粧品
・スキンケア用品
・下着
・絵本
・そばやインスタント味噌汁
・文房具

化粧品やスキンケア用品は肌に合うものを送った方がいいです。外国でも同じものが買えるならいいですが。私の場合はスキンケアはマナラとジュリーク、メイク用品はCandoやマジョリカマジョルカなどのプチプラが多いですが、マナラは海外では買えないので送ってよかったです。

ジュリークは中国でも買えますし空港でも売ってます。日本のメイク用品は中国ならタオバオやある程度大きな街に売ってたりします。

下着は、気に入ったものがあるなら送ったり持ってきた方がいいです。外国のは品質が日本ほどよくないものが多いし、サイズとか素材とかお気に入りがあるなら絶対送った方がいいです。

絵本は、1冊なら軽いのですがまとまるとやはり本なので重量があり、厳選して10冊ほどだけ送りました。でも日本語の絵本は海外で買うのは難しいですし、子どもの発達、特に海外在住児の日本語力育成に欠かせないものでもあるのでもっと送ればよかったかなと思いました。

たくさん買って送るのはちょっと、と思って365のお話がまとまって1冊になっているのを買って送ったりしましたが、文章が難しく内容的にも幼稚園児には理解できないお話が多く、ベッドで読み聞かせするのに重くてやっぱり普通の小さい1話だけの絵本が数冊ある方が幼児には合っていると思いました。

そばは海外で売っているものは蕎麦粉の割合が低めでおいしくないものが多いです。10割そばの美味しさは格別なのでそば好きなら日本から送ることをお勧めします。

インスタント味噌汁はおいしくて何より便利!ホテルでも飲めますし、これがあれば白ごはんと味噌汁で子どもも食べられて外国の食事に疲れた時に重宝しますね。タオバオでも少し売ってますが、高い!軽いものですし、もっと日本から送っておけばよかったと思ったものの1つです。

筆記具の品質と種類は日本は世界一ではないかと思います。海外でも日本の文房具は人気なくらいなので軽くて小さいですし送ってもいいと思います。

以上、これから海外移住する方の参考になれば幸いです

 

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