チベット文化色濃い西北部の広大な高原「青海省」
(画像http://www.chinaguide777.com/gediinfo/map-qh.jpg)
西寧市は標高2275M。チベット族が多く暮らす街
中国西北部、チベット、四川省、新疆ウイグル自治区、甘粛省に囲まれた場所に位置する
日本より広大な面積を持つ青海省。
2023年の夏はここを旅しました。
寝台列車で西寧駅へ行き、西寧市内の民泊に宿泊。
西寧市内も夏の平均気温23度と涼しいです。
西寧は”夏都”という名称を持っており、その由来は諸説あるようですが、私は夏も快適に過ごせる都だからかなあと思いました!
市街地の標高も2275M、高原都市なので涼しいですが日差しは強いです。
初夏は日焼け対策必須です!
チベット族は全体の20%ほどだそうですが、街では多く見かけました。
一般的に日焼けしていて、目鼻立ちは漢族よりホリが深め、話している言葉は中国語の場合もアラビア語のようなイントネーションだと思いました。
市内観光地:青海蔵文化博物院
西寧駅から市バスで1時間のところにあるチベット文化の博物館です。
北館はチベット医学がテーマ、南館は文化がテーマで、私たちは南館だけ観覧しました。
400人が4年かけて描いた618メートルの絵巻。
チベット仏教の僧侶のド派手な衣装や中国の主な民族の衣装などが展示されていました。
チベット族の服装は華やかです。
駅からバス1本で行けますし、興味のある方は行ってみてもいいと思います。
市内観光地:塔尔寺(タール寺)
西寧駅から車で約40分のところにある必見のチベット仏教寺院。
バスを乗り継いでも行けますが、時間がかかるので私たちはタクシーで行きました。
行きは運転手の言い値で100元払いましたが、帰りは通りで捕まえたタクシーでメーターで75元だったので、行きはちょっとぼられましたね。
お寺も派手です。
私たちが行ったのは金曜日でしたが、観光客は多かったです。
西寧に来たら必ず行く観光地になっています。
チケットは事前予約しなくてもいいです。
中国の身分証があればアプリなどオンラインで購入できますが、ここでもまたパスポートで買えない問題があります。しかし、入り口にチケット売り場があり、成人チケットは自動券売機で身分証なしで買えます。120cm以上の子供は半額チケットを窓口で購入する必要があります。
中でもチケットの提示を求められる場所があるので、入り口でスキャンしてもらってから受け取るのを忘れずに。(私は忘れました)
至る所でお坊さんたちの姿を見ることができます。
写真は昼食を食べているところ。
敷地は広大で、全部回るのは大変です。私たちは移動日で列車の時間もあったし、子どもがもう歩きたくないと言ったのもあって、手前の方半分くらいみて出ました。
それでも十分チベット仏教文化を感じることができました。
お寺の敷地を出て少し歩いたところに食事処や土産物屋が並んでいる通りがあり、そこでお昼を食べました。
チベット族テイストのケープやストール、髪飾りやアクセサリーを売っているお店も並んでいます。
私はこの後四川の山へ行く予定なので寒さ対策用の毛糸のケープと刺繍が素敵なストール、子どもようの髪飾りを購入しました。
色鮮やかなケープやストールは若い女性がよく羽織っています。青海省や四川省の高山で写真を撮るのに寒さ&日焼け対策もできて写真も映える必須アイテムみたいです。
タール寺の前ではチベット族衣装の貸し出しがあり、それを来て敷地内で写真撮影ができるようでした。娘はその日漢服を来ていたので着替えませんでしたが、確かにチベット族の衣装の方が映えるなあと思いました。女の子を連れていると衣装と髪編みの売り込みがしつこいです(汗)。
中国「一生に一度は行きたい絶景地55」の一つ: 青海湖と茶卡盐湖へは日帰りツアーか1泊ツアーで
1週間の滞在の真ん中に日帰りツアーを申し込んでいました。
携程で見つけた10人の小団で青海湖とチャカ塩湖に行くツアーです。
朝7時に滞在先まで迎えに来てくれ、まずは青海湖へ。
西寧市内を離れると車窓の景色も大草原で、遠くにチベット族のテントや建物が見えたり、牛やヤク、馬羊が草をはんでいたりして目の保養になりました。
3時間弱で青海湖に到着。
観光の手段として、小火車(汽車型の車)、電動カー、馬車の相乗り型の乗り物のほか、電動バイク、自転車の貸し出しがありました。
私たちは小火車を選びましたが、後悔しました。
まずチケットは120元と高いです。そして満員になるまで出発しないので乗り込んでからも随分待たされました。
湖の半分のところまでこれで連れて行ってくれるのですが、途中徒歩で来て絶景ポイントで写真撮影をしている人たちを追い抜き、4人がけの座席で私たちの方は草原・道路側だったため湖の綺麗な景色が遠目のガラス越しにしか見えず、微妙でした。
(アップした写真はなんとか車窓越しに撮影した1枚)
30分ほどかけて中間地点の絶景ポイントに来ると、そこで降ろされ、帰りは普通のバスに乗って帰ります。(費用は含まれています)ツアーなので集合時間が決まっていたため、時間がかかった割に写真撮影したりじっくり水の近くで遊んだりする時間がなくなってしまい、残念でした。
とても綺麗な景色だったので、もっと眺めていたかったし、近くで写真を撮りたかったですね。徒歩でいける範囲も十分綺麗だったので、そうするか馬車で少しだけ行くくらいでよかったなあ、と思いました。
車に戻り、2時間走って次の目的地近くで遅めの昼食。
ツアーのみんなで囲んだ食事。とても美味しかったです。
2つ目の絶景スポット、茶卡盐湖。
塩の湖です。標高は3059M。
日差しは強いが涼しいです。
ここの天空の汽車は絶対乗るべき!
まさに天空を走っているかのような気分になります。窓がないタイプの汽車が風を感じられて写真も撮りやすくていいと思います。
中程の駅で降りて長靴をレンタルし、いざ塩湖の中へ。
ただ景色を見るだけだと子どもは退屈してしまうのですが、水に入るという体験があると大喜びです。嬉しそうにパチャパチャやったり塩をつかんだりしていました。
集合時間まで3時間、ここではのんびり楽しめましたが、行きは良い良い帰りは怖い。
水から出たがらない娘を急かして長靴を返却しに行くも混雑していて少し時間がかかり、汽車で戻ろうとするもなかなか来ず、汽車は50元かかるが1駅歩けば電動カーに5元で乗れると係員に言われた人たちの後をついて私たちも歩いたのですが、子どもはさっさと歩いてくれない。
そこに来て携帯の充電が切れてしまい、集合時間が迫るのに運転手に連絡できないと私は焦りまくりです。なんとか電動カーに乗り込みましたが、降車地点から駐車場までが遠い遠い。
出口を出て駐車場まではまたバスに乗らないといけないのです。
いちいち広大すぎる中国の観光地。常に時間には余裕を見ておかないといけません。
途中走ったりして必死で15分遅れで車に戻ったらまだ2人しか戻っていませんでした。その後最後のお客さんが戻ってきたのはなんと集合時間の1時間後….。
焦る必要全然なかったやんかー!!やっぱり日本人の私、時間にきちんとしすぎなのかもしれません。
夕食も取れずに車で待っている間に持ってきたパンを娘と半分づつ食べて、帰りはほぼ寝ていました。宿に着いたのは夜中の0時。
なかなかハードな1日でしたが、目も心も洗われる絶景でした!
一生に一度はみたい世界の絶景に入ります。
中国の一生に一度は行きたい55の絶景地の一つだそうです。
今回の1日ツアーの反省
- 絶景を見に行く場合は一眼レフカメラを持っていくべき!
- 携帯のバッテリー切れに注意。大自然の中の絶景スポットは中国といえど充電宝を置いていない。携帯のバッテリーを持たせるためにもカメラは別にあった方がいい。
- 移動時間が非常に長く食事時間も遅くなりがちなので、おやつやパン、飲み物は持参しよう。
- 観光地入り口で売っているバスや観光汽車などはすぐに乗らなくてもいい。歩いた方がしっかり絶景を堪能できる場合もある。
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