ロストバゲージ体験談!荷物の探し方とできる対策

海外旅行ハック

【旅のトラブル】シリーズは、私自身の経験と私がアンケートをさせて頂いた方々の経験を実例としてあげ、その傾向を把握してこれから海外旅行に行く際に可能な限り対策と心の準備をしておき、また実際に遭ってしまった場合にその対処方法を知るためのものです。

旅のトラブル実例:ロストバゲージ

ロストバゲージとは、英語でlost baggage、つまり飛行機に乗る際に預けた荷物(受託荷物)が目的地に一緒に来ておらず、行方不明になっていることを指します。

SITA(国際航空情報通信機構)の「Baggage Report 2018」によると、世界中の主要航空会社において2017年に取り扱いミスが発生した荷物の数は、1,000個中5.57個で、海外でロストバゲージに遭う確率はおよそ0.55%ということになります。

私は2012年〜2016年までは年に24回程度、現在も年に6〜8回程度飛行機に乗る生活をしており、訪れた国は28か国ですが、ロストバゲージに遭ったのは1回だけです。飛行機に乗る頻度に関わらず、誰でもロストバゲージに遭う可能性はゼロではないので、記事を読んで準備と対策をしていただければと思います。

ロストバゲージ体験談

私の体験:マレーシア クアラルンプール空港

それはマレーシアのペナンに住んでいた時、どこかに旅行をしてクアラルンプールの空港で乗り継ぎをして帰宅したときでした。利用していたのはAirasiaだったと思います。ベルトコンベアの上から荷物が全てなくなっても自分のスーツケースが出てこなかった時はまじか・・・これがロストバゲージってやつか、と愕然としました。

その場にいた空港スタッフに事情を説明すると同じフロアに設置されているロストバゲージのカウンターに連れて行かれました。そこでロストバゲージ申請書を書いて、翌日無事自宅に届けられました。

乗り継ぎの詰め替えの際に乗り継ぎ空港に忘れられていたという話だったと記憶しています。幸いにも帰宅便だったので特に困ることはありませんでしたが、旅先に到着した時にロストしてしまっていたら、服など必要なものがなくてとても困ると思いました。

体験談1:イタリア(40代男性 会社員)

ロストバゲージも国内旅行ならあまりないようですがやはり海外旅行だとちょくちょくあるようです。私が体験したのはイタリア旅行のときでした。往路でなかったのが幸いというところです。往路だとせっかくの旅行もだいなしになってしまいます。現地についてから必要なものがなく購入したりして無駄な出費になることもあります。購入できればいいですが、現地では売っていないものだと困ってしまう場合もあります。

私の場合は帰国時だったのでそういったことはありませんでした。しかし、帰国ということはお土産などがいっぱい入っているということです。見つからなければほとんどのお土産がなくなってしまうのでとてもショックが大きいことになります。

私の場合は帰国時に到着してから荷物を受け取り場所に行く前に館内放送でロストバゲージが発覚しました。受け取ろうと移動していたところ放送で係員のところに行くように言われていくと、ロストバゲージだと伝えられました。どうも乗り継ぎ時に預けていた荷物が別便に乗っていったようでした。それを聞いたときに一瞬あせりましたがすぐに係員がロストバゲージのありかはすでに追跡できているので荷物が遅れて到着するということでした。

とにかく遅れてでも到着するので安心してその日は自宅に帰りました。次の日は宅配便で自宅まで届けてもらったので、重いスーツケースを運ばずにすんで結果よかったということで収まりました。航空会社からはお詫びに次回の割引クーポンまでついていました。

しかし、このロストバゲージ私のチェックで防ぐこともできました。それはいわゆるクレームタグのチェックです。クレームタグがスーツケースには韓国の空港になっていました。チェックイン時に受付の係員がミスしたようなので私が確認してカウンターで訂正してもらえればおそらくこのロストバゲージは防ぐことができたと思います。チェックインカウンターの係員はどうも新人らしかったのを私も覚えていて、しっかりクレームタグをチェックすればよかったと思いました。

体験談2:カナダ(20代女性 会社員)

カナダには今まで行ったことがなく、ワクワクしながら、空港に降り立ちました。そして、スーツケースが出てくるのを待ちます。あれでもない、これでもない…。あれ?何だか周りの人の人数減ってる?!それに回っているスーツケースの数も減ってる!こ、これって…もしかして…。そう、その、もしかしてだったのです。まさしくロストバゲージ!!

名前はもちろん知っていました。どういうことかも知っていました。でもまさか!それが私の身に起こるなんて!びっくりです。そして、もちろんかなりの動揺を隠せません。

とりあえず、空港職員に話し掛けてみました。スーツケースが来ていないのだがどうしたらいいだろうかと尋ねた所、ロストバゲージのカウンターを紹介してくれました。そこに行ってまた説明すると、今日は来ていないだの、自分ではわからないなど、当を得ない説明ばかりです。さらに違う所に回され、ようやく今は来ていないようだから、到着したらまた来て欲しいという説明を受けました。

私の語学力の問題もあり、全てを聞き取れていないせいもあるのでしょうが、日本とは大きく違うトラブル対応に驚きを隠せませんし、少し動揺を通り越して唖然としてしまいました。不安な夜を過ごし、次の日連絡すると、来ているとのこと。また空港に戻り、ようやくスーツケースを手に入れました。

こういったトラブルは、回避しようにもどうしようもない所があるのですが、最低限のダメージで済ませるために、1日分の着替えは手荷物に入れておくべきことを学びました。さらにメガネ等の、買い物出来ない必需品も、手荷物に入れておくべきです。

そして空港では、自分の状況をしつこいくらい説明することです。誰か何かしてくれるだろうの態度ではなく、自分のトラブルを自分でなんとかする強さが必要だと感じました。そして、ロストバゲージを防ぐには、なるべく直行便を利用することです。特に航空会社が変わると、ロストバゲージの可能性は高くなるかも知れません。スーツケースには、失っても大丈夫だと思える荷物を入れておくのも精神的に余裕が持てる秘訣かもしれませんね。

体験談3:中国→ベトナム→インドネシア (30代女性 会社員)

私がロストバゲージを経験したのは、上海からベトナムを通ってインドネシアに向かう道中でした。そのときは上海に住んでいたので、上海から乗りました。安かったので、直行便ではないものを選んでいたと思います。

もうこの時は海外旅行も10回以上していたときだったので、変な慣れがトラブルを引き起こしたんだと思います。なんと、荷物に鍵を一切かけずに預けてしまっていたのです。しかもその中には、夜遊び用に使う私がとっても大切にしているブランド物のバッグを入れていました。さすがに貴重品は手荷物に入れていましたが…。

インドネシアの空港について荷物を引き上げようといくら待っても出てきません。何度も手に持っている航空券で確認しましたが、ターンテーブルも合っている…これはうわさに聞くロストバゲージ!?と思い、慌てて乗ってきた航空会社のスタッフに聞きに行きました。

思った通り、ベトナムからの飛行機に荷物は乗っていませんでした。荷物はどこかで止まっているらしいけれどどこかわからない、わかり次第連絡するといわれ、ホテルの場所を伝え空港を後にしました。バックを除けば大したものは入っていなかったのですが、本当に落ち込みましたし、夏で汗だくになったのに着替えがなくて一層悲しくなりました。ものすごく身軽で、泣きそうな外国人がチェックインしてきたので、ホテルのスタッフさんもすごく不審な顔をしていたのを覚えています(笑)

次の日の朝、空港から荷物が見つかった、との連絡があり急いで向かいました。すると、荷物は上海で止まっていたとのことでした。思い返せば、上海の空港スタッフと喧嘩したことが原因だったと思います。その際、最終的な目的地の話をしなかったので、もしかしたらそのゴタゴタで荷物が飛行機に乗れなかったのかな、と思います。

空港で荷物を開けてみると、なんとバックはそのまま入っていました!ですが、お菓子や洋服、なぜか下着系もなくなっていたので結局インドネシアで調達しました。荷物は少し帰ってきましたが、何品かはロストバゲージとして保険会社に伝えました。

それからは必ず最終目的地の確認と、当たり前ですが預け荷物には鍵をかけるようになりました。悪い慣れはいけませんね!

ロストバゲージが起こる原因

上記の体験談などから考えられる原因は主に3つあります。

・チェックイン時のタグの発行ミス
・乗り継ぎ時の詰め込みミスまたは詰め忘れ
・荷物受け取り時に他人が間違えて持っていく

チェックイン時のタグの発行ミス

搭乗手続きの際に職員が間違った目的地のタグを荷物に取り付けることですが、これの発生件数は非常に少ないと思われます。

乗り継ぎ時の詰め込みミスまたは詰め忘れ

乗り継ぎの時に職員が荷物を間違って別便に載せてしまったり、詰め忘れたり、もしくは時間切れで置いて行かれるなどです。ロストバゲージの原因の大半がこれだそうです。私も含め、体験談でも直行便ではなく乗り継ぎをしていて途中でロストされたケースがほとんどです。

荷物受け取り時に他人が間違えて持っていく

ターンテーブルから荷物を受け取る際に他の人が間違えて持っていってしまうケースです。同じスーツケースの場合に起こりえます。私は一度他人が私のスーツケースを持っていこうとしていたのをすんでのところで気づいて声をかけ、事なきを得ました。サムソナイトの同じ色同じ大きさのスーツケースだったのですが、なんか触った感じが違うなと思って貼り付けてある過去のシールを見て違うと気づいたのでした。

ロストバゲージ対策にできること6つ

1、荷物にネームタグや目立つシールをつける
2、過去のタグは外しておく
3、貴重品や必需品は機内持ち込みにする
4、スーツケースの写真を撮り、特徴を言えるよう準備しておく
5、搭乗手続きの際の目的地経由地の確認はしっかりと行う
6、可能な限り直行便を利用する

1、荷物にネームタグや目立つシールをつける

推奨されているのは頑丈なネームタグを取り付けることです。私もつけたことがありますが、プラスチックのタグはすぐに壊れてしまいました。私がよくやっているのは大きめのキャラクターなどのシールを貼っておくことです。自分が見つけやすくするためと同じスーツケースの他人に間違われないようにするためです。

2、過去のタグは外しておく

過去の搭乗時のタグは外しておきます。スタッフに間違えられないようにこれは最低限やっておきましょう。

3、貴重品や必需品は機内持ち込みにする

貴重品はもちろん、到着後すぐに使う必需品は機内持ち込みにしましょう。衣類などは現地で調達もできるので入れなくても問題ないと思いますが、1日分のスキンケア用品、充電器、羽織るものくらいは機内持ち込みにした方がいいと思います。

4、スーツケースの写真を撮り、特徴を言えるように準備しておく

海外で紛失した場合、外国語でスーツケースの特徴を伝えるのは焦りもありなかなか難しいことです。写真があればわかりやすいですし、ブランド、色、サイズ、どんなシールを貼っているかなど特徴は目的地の言語で言えるように準備しておいた方がいいです。

5、搭乗手続きの際の目的地、経由地の確認はしっかりと行う

搭乗手続きの際に職員に目的地経由地の確認をされますが、はっきりと聞き取れていないなら適当に返事をしないことです。職員も人間ですから間違えることがあると心得て、しっかりと合っているか耳を済ませて確認しましょう。

6、可能な限り直行便を利用する

乗り継ぎ時のロストが大半なので、これが一番の対策です!乗り継ぎの方が安い場合も多いですが、直行便があるならできるだけ直行便を利用した方がいいです。

ロストバゲージに遭ったらやること

航空会社のミスで起こるものなので、客側がどれだけ対策をしても起こる時は起こります。もしロストバゲージに遭ってしまったらやることは以下です。

1、空港スタッフかロストバゲージカウンターの職員に荷物が出てこないことを伝える
2、ロストバゲージ申請書を書く
3、荷物が見つかった場合ホテルや自宅まで届けてくれるのか空港まで取りに来ないといけないのか確認する。
4、荷物が届いたら中身を確認して紛失しているものがないかチェックする
5、紛失しているものや荷物が来るまでの間に必要で購入したものがあればレシートを保管しておき、保険会社に請求する
※加入している海外旅行保険やクレジットカード付帯の保険に手荷物の配達遅延や紛失によって負担した費用を補償してくれる航空便遅延保険などがあれば請求できます。

ロストバゲージになっても、完全に紛失することは滅多になく、ほとんどは無事に戻ってくるそうです。ただし戻ってくるまで最低1日〜3日かかるので、その間少し不便な思いをすることになります。もし遭ってしまっても、慌てず落ち込まず、必要な対策をして待ちましょう!

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