海外ぼったくり被害の体験談と遭わないための対策

海外旅行ハック

旅のトラブル実例:ぼったくり被害

【旅のトラブル】シリーズ第三弾は、「ぼったくり被害」です。ぼったくりとは、正規の値段より高い金額を請求されることで、海外では観光客に対してよくあることです。大したことない金額だったとしても多少嫌な気持ちにはなるし、金額の差が大きいことにあとで気づいたら悔しい思いをします。

私も何度か経験があるので、アンケートをさせていただいた他の方の経験と合わせてまずはぼったくりの傾向を掴み、特に海外旅行に不慣れな方や初めて海外生活をする方がなるべく被害に遭わないように対策をしていただければと思います!

海外ぼったくり被害の経験談

私の経験:タクシー、お土産屋(中国、ベラルーシ)

私は4カ国6地域に半年以上の居住経験があり、旅行した国は28カ国ですが、最もぼったくりをされたことが多いのはタクシーです。

直近では中国の青海省西寧市のタール寺へ行った時に相場75元のところを言い値で100元取られていました。これは同じ場所への往復をしたので行きは100元帰りは75元だったのと帰りのタクシーを捕まえる時に前にいた中国人旅行者が値段の交渉をしているのを聞いてわかったことです。

ベラルーシでは買い物帰りに大雪で困って客待ちをしていた白タクに乗ってしまい、ちょっと高い金額を言われて夫が「高すぎる。そんなに払わない」と言ったらタクシーが目的地に着く前に路地に入って停車してしまって、運転手がしばし無言でちょっと怖い思いをしました。

お土産屋では「ぼられる」というほどの金額ではないですが、正規の値段より少し高い値段で買ってしまったことが数回あると思います。直近では河南省少林寺へ行った時に路上に出ている露店で購入したら建物の中の店舗ではそれより全然安い値段で販売していてえ〜と思いました。

私は値段交渉を面倒だと思ってしまうのであまりしないので、言い値で高めに買わされていることはよくあるのではと思います。中国人の知人や友人と一緒にいると、彼らはほぼ必ず値段の交渉をしていて、まず店員の最初の言い値では素直に買いません(笑)。それが文化だとしたら、何も言わずに言い値で大人しく購入する外国人は店にとっていいお客さんですね。

経験談1:タクシー ポルトガル 30代女性

パリ経由でリスボンに着いたのが夜9時近く。閉まる寸前のインフォメーションでホテルまでの行き方を尋ねると、もうバスはないからタクシーで行きなさいとのこと。タクシー乗り場には数人が並んでいましたが、タクシーは次々とやってきてすぐに乗ることができました。

ホテルの名前を告げると、タクシーはスムーズに走り出しましたが、メーターの加算のスピードが異様に早く、料金がどんどん上がっていきます。ポルトガルでは時間帯によってタクシーの加算料金が変わり、9時台だと夜間料金になるのは知っていたけれど、それにしてもおかしい… 運転手は機嫌よく片言の英語で話しかけてきますが、何となく不審に思いました。

ホテルには30分もかからず到着しましたが、運転手は、少し離れた場所からあれがホテルだと指差すだけで、何故かホテルの前に車を付けようとしません。さすがに、これはタクシー料金ぼったくりの手口にそっくりだと気づき、ホテルの前まで行ってくれるように言うと急に態度を硬化させ、道が狭いからホテルの前まで行くのはムリだというようなことを、脅すような口調で言ってきました。女一人だし、夜遅いし、疲れてもいたので、言われるままに3千円ほどの料金を支払うと、運転手はお釣りを渡す気もないようで、さっさと降りろと言わんばかりの態度でした。

数日後、街で知り合った日本人女性に聞くと、空港から市街までのタクシー料金は当時で1500円ほどということでした。2倍の料金を支払わされていたのです。リスボンの空港では、ターミナルを出たすぐ近くのタクシー乗り場では悪質な運転手に遭遇することが多く、料金トラブルが多発しているそうです。考えようによっては、夜遅くに知らない街でタクシーに乗り、この程度の金額の被害で済んだのですから、ラッキーと言えるのかも。

以来、海外でタクシーに乗る時は、最初にだいたいの料金を確認するようにしています。

ぼったくりされやすいシーン

海外でぼったくり被害に遭いやすいシーン
1、タクシー
2、お土産屋
3、観光案内

タクシーはメーターを使わずに言い値で払わされるケース、メーターを回していてもわざと遠回りをされてぼられるケースなどがあります。お土産屋では「いくら?」と聞いて店員が最初に言う値段は相場より高めな場合が多々あります。観光案内は「ガイドしてあげる」などと向こうから近づいてくるパターンです。相場が分かりにくく、ぼられる傾向が高いと考えられます。

ぼったくり被害に遭わないためにできること

タクシー対策

1、定められたタクシー乗り場にいるタクシーに乗る
正規のタクシー乗り場で客待ちをしているタクシーに乗りましょう。空港や駅を出ると「どこ行くの?タクシー?タクシー?」などと客引きをしてくる場所が結構ありますが、そういった声かけには着いていかないのが肝心です。振り切って「Taxi」と書かれている定められた乗り場へ行きましょう。

2、地図アプリなどで相場を調べておく
今は地図アプリなどに出発地点と目的地を入れるとタクシー料金の目安が出てくるので、初めての場所でも相場を調べることができます。調べておくとぼられているのかそうでないのか、許容範囲かどうか分かりやすくなるので損したくない方は調べておくのがオススメです。

3、路上で捕まえた場合などは「メーターで」と言い、地図アプリでルートの確認もする
路上で捕まえたタクシーに乗る場合は言い値で乗らずに「メーターで」と言った場合がいいですが、これも状況によるので臨機応変に。遠回りされていないか確認するのは地図アプリでルートの確認をすればできます。

4、配車アプリを使う
海外では言語の問題もあるので、基本しゃべらなくていい配車アプリがオススメです!国によってDiDi, Grab,Uberなど色々あるので行く国の配車アプリをダウンロードして、登録しておくと便利です。ただし使うのに現地の電話番号が必要な場合があるので、確認しましょう。

5、時と場合に応じて旅行会社手配の専用車も安心安全
私は空港の送迎には旅行会社が手配する専用車を利用することが多いです。例えば中国の旅行者携程(Ctrip)で航空券を購入すると送迎車もセットで予約できます。送迎車だけ単体で予約することもできます。費用は安くないですが、何度も利用していると割引になったりします。朝早い場合や夜遅くに空港や駅に着く場合には多少高くても専用車を予約しておくととても安心です。夜遅い時間に海外で初めての空港や駅に着くとそこにその時間に交通手段があるのかも分かりません。

携程では基本現地の電話番号に運転手から確認の電話がかかってくるので現地の電話番号が必要ですが、現在はオプションで空港の到着ロビーに名前カードを持って出迎えるサービスをつけることができます。そうしておくと電話がなくても運転手に会えるので便利だと思います。

お土産屋対策

1、路上の屋台などではなく正式な店舗で購入する
路上に出ている屋台や道に布を広げて商品を並べているような場所では正規の値段より高くしていたり、商品が汚れていたりすることがあります。旅行者は相場もわからないので、可能なら正式な店舗で購入したほうがいいと思います。

2、値段交渉をする
値段交渉が文化の国や場所では、地元の人にならって値段交渉をしてみるのも手です。こうした場所では言ったもん勝ちみたいなところがあり、意外と思い切って下げてくれることもあります。下げてくれないなら要らないや、と行って出るそぶりを見せると慌てて下げてくれる場合もあります。金額が許容範囲なら旅行先にお金を回すつもりで言い値で購入するのもいいとは思いますが。

観光案内対策

観光地で「ガイドしてあげる」とか「ホテルあるよ」とか向こうから寄ってくるのはぼられる可能性だけでなく、詐欺や強盗などの目的の場合があるので付いていかないのが一番です。完全無視、あるいは現地語で「要らない」だけ言って振り切って歩き続ける。道で何か売ろうと声をかけてくるのも無視が一番です。

私は初めて中国旅行をした時、現地ガイドに観光地に着いたら物売りがいっぱい寄ってくるけどずっと「不要」だけ言って振り切ってくださいと言われました。居住しているとどんなものかわかってくるので時と場合によっては購入する場合があるのですが、旅行の場合は相場もものの良し悪しもわからないので相手にしないのが一番です。

ガイドなどの付加サービスは必要なら自分からどこかで予約しておくのがいいですね。海外に限らず向こうから寄ってくるのは基本怪しいと思って間違いないと思います。

 

以上、国や地域にもよりますが、海外では気を引き締めて、安易に人を信じない、付いていかないことを肝に銘じて安全に旅行を楽しみましょう!

 

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