飛行機の時間に間に合わない!乗り遅れないための対策と対処方法

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旅のトラブル実例:飛行機に乗り遅れる

【旅のトラブル】シリーズ第二弾のテーマは「飛行機に乗り遅れたら」です。

現在すでに乗り遅れた場合や乗り遅れそうな場合はこちらから→
飛行機に乗り遅れたらまずは航空会社に事情を説明

普通は空港に余裕を持って到着するようにしていると思いますが、様々な原因で搭乗予定の飛行機に乗れないことが発生しています。もし乗れなかったら予定も狂うし高いお金を払って購入した航空券が無駄になるの?と不安で焦りますよね。そこで今回は私や他の方の体験談から傾向と対処方法を見つけ出し、可能な限り防ぐための対策をお伝えします。

飛行機に乗り遅れた経験談

私の経験:上海浦東空港

2019年9月1日、私は母子で中国に移住するため、関西国際空港から上海経由で目的地の西北の都市に向かう予定にしていました。確か午後2時ごろに上海に到着して乗り継ぎ時間は2時間半程度、航空会社が変わるため荷物を預け直さなければならない乗り継ぎでした。上海に到着するとすごい人で、入国手続きに並ぶ行列が非常に長く、私の中に「間に合わないかも」という不安が湧き、それは的中してしまいました。

行列に並んでいる間に次の便のチェックイン締め切り時間になり、やっと入国審査を終えた時にはすでに乗る予定の飛行機は飛び立った後でした。3歳の子供を連れて1人、特大のスーツケースを抱え、目的地の空港には勤務先の主任が迎えに来てくれる予定になっていたのでもうちょっとパニックでした。

勤務先に連絡しなければと思いましたが中国の電話カードがまだなかったのでまずSIMを購入しに行き、ネットを繋いで次の便を調べましたが最短で翌日でした。そこでビザなどの手続きで連絡をとっていた外事部の先生に連絡して乗り遅れたことを説明すると航空会社のチケット変更などの手続きをしているカウンターに行くようにアドバイスされました。

チェックインカウンターとは別の、チケット変更やマイル精算などの手続きをしているカウンターです。そこで入国審査の行列が長すぎて乗り継ぎの便に間に合わなかったことを説明すると、無料で翌日のフライトを予約してくれました。さらに宿泊する空港内のホテルも無料でとってくれました。

私は焦って次のフライトを自分でまたネットで購入しようと考えていたので、自分のミスではない原因なら無料でやってくれるんだ!と感激しました。確かフライト変更手数料だけは取られた気がしますが、ホテルもとってくれて場所の案内までしてくれて本当に助かりました。

ただ、このバタバタでただでさえ移住手続きや引っ越しの荷造りで前日夜中まで忙しかったのがさらに疲労が重なって母子ともに目の下に大きなクマができるほど疲労困憊してしまいました。

体験談1:20代女性 アメリカ在住大学生

その時はスペインに行くことになって、バックパックのようなカバンを背負って、荷物はその中にあるだけのものにして、出かけることにしました。

モロッコ航空でマドリードに行くことになったのですが、ニューヨークのJFケネディー空港を発つときに雷雨で4時間遅れて、飛行機はカサブランカでマドリード行きに乗り換えなければならなかったのですが、カサブランカに着いたときには、乗り継ぎの飛行機はすでに出発した後でした。

それで、航空会社のカウンターで文句を言いましたが、なかなか取り合ってくれず、他にも4人ほどマドリードに行く人がいたのですが、誰も文句を言うようなそぶりもなく、私だけがガミガミと文句を言っていたのでした。

それで、与えられたのが、スペインのマラガ行きの飛行機で、マラガでマドリード行きに乗り換えるということでした。旅の最初からトラブルに見舞われて、かなりショックでしたが、なんとかマドリードに日暮れ前までに到着することができました。

体験談2:20代女性 介護職員

友だちと二人でカンボジアへ遊びに行った時の話です。

当時は日本からの直行便はなく、しかもあまりお金をかけたくないとの理由から知人が教えてくださったマレーシアを経由する格安航空会社の便で行くことにしたのですが、海外に慣れてない上に英語も喋れないのでかなりの不安がありました。一番の難関はマレーシアでの乗り継ぎだと覚悟しながら旅行にでかけたのですが、思ってた以上のトラブルが起こりました。

当時はLCCの空港は一般のものと分けられていたため、空港も広くなくスムーズに乗り継ぎ便のところまでたどり着けました。これで乗ってしまえば後はプノンペンの空港に降り立つだけです。ちょっとホッとしながらゲートまでたどり着き、航空券は発行されなかったためウェブチェックインした時に印刷した紙を職員に見せると、飛行機が停まっている場所の番号に手書きで丸をつけ、通るよう合図されました。

てっきりバスなどに乗って飛行機まで移動するのかと思っていましたが、小さい空港なので歩いて飛行機のところまで行くようです。友だちと気持ち早足で番号のところへ向かうとそこには航空会社の職員らしき女性が立っており、再び航空券代わりの紙を見せました。彼女はやる気なさそうに便名をチェックすると、行っていいよと合図したため、蒸し暑さもあって早く飛行機に乗ってホッとしたいとさらに早足で乗り込みました。

荷物も棚に乗せ座ってホッとしていると、機内アナウンスが聞こえてきました。そのアナウンスに、え?と友だちと顔を見合わせました。どうやら自分たちの行き先であるプノンペンではなく、ジャカルタと言っているようです。慌ててフライトアテンダントに航空券代わりの紙を見せると、その人も慌てて私たちを飛行機から降ろし、他の職員と連絡を取り始めました。どうやら紙に書いてあった番号が違ったうえに、便名をチェックするはずのやる気のない彼女がきちんとチェックしていなかったようです。

それからはバタバタで、次に指定された番号のところに行くとここではないと言われ、二人でオロオロしながら飛行機を探しているとようやくプノンペン行きの便の場所を確認してくれる人が現れ、しかももう出発するところだと言われたため、かなりダッシュして汗だくになりながらなんとか乗り込むことができました。機内アナウンスで出発が遅れて申し訳ありませんという感じのものが流れてきて、私たちのせいではないからと少々怒りを感じましたが、あのままジャカルタ行きに乗っていたらと思うと恐ろしく、怒りよりも安堵の気持ちのほうが強かったことを覚えています。

今はマレーシアのクアラルンプール空港が新しくなり、そんな間違いが起こらないシステムになっていますが、あの事件以来しつこいほど便名と行き先を確認するのが癖になりました。

体験談3:20代男性 アルバイト

それは私が当時23歳の時中国に旅行しようとした時です。飛行機の券を前もって1ヶ月半前からネットを通して予約しておりました。その旅行会社は日本のものです。予約をした時はすぐに予約完了のメールも届き、予約はスムーズに終えることができました。その後も何度かメールは届きましたが、特に変わったメールはありませんでした。

そしていざ当日、中国に旅行に向けて3時間ほど前に空港に着いたのですが、自分が予約した飛行機の番号が電光掲示板のどこにも書いてはいませんでした。大体国際便だと3時間前には電光掲示板に出ているのでおかしいと思った私、掲示板に飛行機と同じ会社が別の時間に飛んでいるのを発見し、その飛行機はもう搭乗手続きが締め切りまじかだったのもあり、急いでその搭乗口に行って自分の予約した飛行機が見つからないことを聞きに行きました。

するとどうやら私が予約した飛行機は今日は飛ばないことがわかりました。飛行機の受付の人も私の予約した飛行機が飛ばないのが分かり、慌てた様子でその旅行会社にどういうことかを聞きに行ってくれました。するとその旅行会社の方たちも私の予約番号の飛行機を調べてくれたのですが、どうにも見つからず、困っているようでした。

電話でどこかに掛け合ってもいましたが、結局私の予約した飛行機は見つかりませんでした。旅行会社の人たちは何か飛行機の日付が変更になったというメールは届いていないかと言われましたが、そういうメールは無かったと言いメールの内容もその人たちに見せました。どうにもならなかったので私は中国に旅行に行くのは諦めなければいけないのかと思いましたが、その早めの中国行きの便に座席がたまたま空いていたこともあり、それに乗ることができるようになりました。

飛行機の件はこれでなんとかなったのですが、飛行機の時間がすぐだったこともあり、1時間ほどしかありませんでした。急いで、搭乗手続きをしましたが、後の荷物検査で人が多く並んでいてなかなか進みませんでした。出国手続きも混んでいましたがなんとか通り抜けて、20分前までに搭乗口に着くことができました。慌ただしくもなんとか間に合って中国にいくことができました。こういうこともあるので前もって空港に着くことをお勧めします。

飛行機に乗り遅れる原因

飛行機に乗り遅れる原因には以下のようなことが考えられます。

・空港に到着するのが遅い
・出入国手続きが非常に混んでいる
・荷物検査で引っかかる
・乗り継ぎの場合は前のフライトの到着遅延
・フライト発着日時の変更の確認もれ、もしくは航空会社の連絡もれ
・空港内での時間配分ミス

乗り遅れないための対策

空港には余裕を持って到着する

空港に到着しておくべき時間

国際線:2〜3時間前(旅行ピーク時は3〜4時間前)
国内線:1時間前(旅行ピーク時は2時間前)

空港に早めに到着しておく理由は、空港は広いので移動に時間がかかるのと各種手続きに混み具合によってとても時間がかかることがあるからです。

空港で行う手続き

・搭乗手続き(チェックイン)
・手荷物預入れ
・保安検査
・出国審査(国際線)
中でも一番時間がかかるのが出国審査です。時期によっては非常に長い行列ができていることがあるので連休や夏休み冬休みなどは特に要注意です。
空港までの交通手段
空港に行く車の手配は信頼できる手段で、余裕を持って予約しましょう。私は日本の場合は空港リムジンバスを利用しています。電車移動のように荷物を引きずって歩く必要もなく、安心で楽です。親に送迎してもらっていた時期もありますが、自家用車は道路が混んでいたりして思うようにいかない時に両親が焦ったりして危険なので今はお願いしません。
中国では携程の専用送迎車をよく利用します。中国国内旅行は携程で飛行機も予約するので、空港送迎時間を自動的に算出して車を手配してくれます。乗る前に電話で運転手とやり取りする必要はありますが、タクシーよりきれいでサービスがいいです。

空港内での時間配分に注意する

必要手続き以外にやりたいことによって時間を計算する

空港は広いですし、混み具合も時期や日によって違います。上記のやらなければならない手続きに加えて、買い物したいのか、食事したいのか、ラウンジに行きたいのかなどそれぞれのプランで時間配分を考えておく必要があります。

初めての空港は余裕をみて!
また、初めて行く空港の場合は広さなども分からないので余裕を見て来ることをオススメします。特にLCCに搭乗する場合、一番端に搭乗ゲートが設置されていたりするので空港によっては保安検査を終えてから30分以上歩かないといけない場合があります!子連れの方は早歩きしようにも思うようにできないので特に余裕を見た方がいいです。
食事やお茶は保安検査が終わってから
空港内で食事やお茶をする場合は保安検査が終わってから搭乗ゲートまでの間にあるお店でしましょう。まだ時間があると思ってチェックインカウンターのあるフロアのお店でゆっくりしていると、保安検査や出入国審査が思ったより混雑していて焦ることになりかねません!
搭乗ゲートにはチケットに書いてある搭乗開始時間の10分前には着くようにしましょう。

航空会社からのフライト時間の変更や遅延の連絡を逃さないように注意する

航空券を購入してから航空会社から届くEメールや電話のSMSに注意しましょう。フライト時間の変更や遅延の連絡などが来ていることがあります。

私は中国国内旅行の際、四川航空で半日フライト時間が遅くなったことがありました。朝荷物の準備をしていたらSMSが来て、正午出発の便が午後4時に変更になったと言われ、急いで空港行きの車の予約を変更したことがあります。

中には日にちの変更、キャンセルなどもあり得ますので、出発前に必ずもう一度メールやSMSが来ていないか確認しましょう。

できるだけ直行便を利用する。乗り継ぐ場合は空港で1泊するのがオススメ。

飛行機に乗り遅れる原因で一番多いのが乗り継ぎだと思います。乗り継ぎは先のフライトが遅延したらもうアウトになる可能性が高いですし、乗り継ぎ空港が混雑していて入国審査や保安検査に時間がすごく時間がかかったりして自分ではどうしようもない予測もできないリスクが高いです。

乗り継ぎ時間は3時間あれば余裕かなと思いますがそれでも何が起こるか分からないので、私は中国移住時に乗り継ぎできなかった疲労困憊の経験から、乗り継ぎ空港で1泊するようにしています。

費用は余分にかかりますが、これで随分心に余裕が持てるようになり、焦りもなく疲れなくなりました。空港をのんびり散策して食事をしたりお土産を買ったりもできますし、小さいお子さん連れの方には特におすすめの方法です!

受託手荷物に入れるものに注意する

荷物検査で引っかかると余分に時間をとられてしまいます。私は何度か経験があります。中を開けるように言われそうなものは入れないに越したことはありません。

特に注意するもの
ノートパソコン

ノートパソコンは電源をオフにしてソフトケースや衣類などで保護し、万が一破損しても責任を追及しないことに了承するのであれば受託可能です。ただし、中国の空港ではほぼ100%チェックイン時に「开包间」という受託荷物を開けて確認する部屋に呼ばれ、スーツケースを開けさせられます。他の国では開けさせられる場合とスルーの場合があります。日本の空港ではチェックイン時にパソコンが入っていることを伝えて了承すればそれでOKな場合がほとんどだと思います。

モバイルバッテリー
携帯電話のモバイルバッテリーは預けられません。機内持ち込み荷物に入れておきましょう。

番外編
炭酸水メーカーのガスカートリッジ

画像:楽天市場

炭酸水を作るボトルに装着するカートリッジです。一度夫がこれを入れていたことがあったのですが、中国の空港で引っ掛かり、呼び出されました。何だろう?と思いながら行くと「銃弾のようなものが入っている」と言われて唖然。スーツケースを開けて取り出し、職員にも触ってもらい、何をするものなのか懸命に説明して無事に解放されました(汗)。確かに銃弾に似ています…。危うく危険人物認定されるところでした(苦笑)。

禁止されてはいないが検査で引っかかりやすいもの
・金属製品(大量のコイン、ガスカートリッジ、手元仏像など)←経験済み
・おもちゃやお供え用の紙幣(現金は預けないようとされています。現金に似た形のものを大量に入れているとX線で引っかかる可能性があります。)

その他受託できないものや機内持ち込みできないものについて航空会社のHPなどで調べておきましょう。

飛行機に乗り遅れたらまずは航空会社に事情を説明

万が一飛行機に乗り遅れてしまったら、まずは航空会社に電話、もしくはチェックインカウンターで事情を説明します。まだ空港に着いていなくて遅れそうだと思った場合はひとまず電話連絡、到着後であればチェックインカウンターかサービスカウンターに行って相談しましょう。

事情を説明する際、前のフライトの遅延や公共交通機関の遅れが原因の場合は乗ってきた便の航空券や遅延証明書などを提示、空港の混雑によるものなど自分以外の原因であれば無償で振替や払い戻しをしてくれる場合がほとんどなので、海外で言葉が不自由だったとしても翻訳ツールを使うなどしてしっかりと説明しましょう。

航空券の規定では変更は「予約便が出発するまで」となっていますが、トラブルの場合はそれに限りません。諦めずに相談してみましょう。

焦って自分で別の航空券やホテルを予約する前に、まずはカウンターで相談しましょう。余分なお金を払わずに済む可能性が高いですよ!

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