受験に勝つ!外国語大学英語科に合格できる英語学習方法

語学学習
この記事が参考になる人:
1、外国語大学英語科や文系大学英文科などを目指している中高生
2、英語の勉強方法に悩んでいる中高生
3、基礎から英語をやり直している成人学習者
私は高校英語科、高三全国模試英語1位、神戸市外国語大学英語科卒業で、通信教育の大学受験英語講座の講師として働いていたことがあり、現役日本語教師です。自分の学習経験と講師として指導した経験から受験に勝てる英語力を身につける方法をご紹介します!
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単語の覚え方

語学力の要はなんといっても語彙量です。単語を知らなくてはどれだけ耳がよくても文法を理解していても何も言葉にすることができません。

辞書を愛する

私は小学生から高三まで進研ゼミを受講していたんですが、中学1年生のときに英語の辞書が送られてきました。キャラクターの絵がたくさん描かれていて(しまじろう、だったかどうかは忘れましたが虎っぽかったような?)可愛くて手に馴染むサイズでとにかくこの辞書が大好きでした。
(優等生あるある:辞書を愛している(笑))

調べたいときに使う以外に、暇さえあればこの英語の辞書を画集でも眺めるかのように眺めていました。気に入った言葉やこれはと思った言葉に蛍光マーカーを引き、小さな子どもが常にお気に入りのぬいぐるみを抱えているような感覚で、英語辞書を抱えている状態でした。(もはや変態;)

これだけ見つめていればそれは自然と覚えるでしょう。そうしてこの辞書に記載されていた英単語と発音記号をほぼ丸々覚えたのではないかと思います。そこまでしなくても、常に辞書を引くという姿勢は語学学習に欠かせません。紙の辞書か電子辞書かに関わらず。

ちなみに現在は携帯を辞書のように使っていると思いますが、私はやっぱり辞書が好きです。ただ紙の辞書はさすがに使っていません。電子辞書のカシオのEX-wordを長年愛用しています。中日翻訳の仕事を10年細々引き受けていますが、翻訳の際により正確な意味と用法を知るにはネットでは不足で、やはり使えるのは辞書です。

・語学力の要は語彙力!
・辞書を引く習慣を身につける。(紙でも電子辞書でも可、携帯やパソコンより辞書)
・未知もしくは思い出せない単語に出会った時は何度でもすぐに調べる。
・意味と一緒に発音、例文、類義語、反対語をセットで覚える。

単語帳

こういうリングが付いていて表に英語、裏に日本語を書いてめくりながら覚えるという王道の単語帳です。やはりこれは単語を覚えるのにとても効果的だと思います。今ならアプリや携帯メモなどを使うのかもしれませんが、「手書きする」ことこそ最強のツールです。

単語ノート

「勉強のできる子はノートがきれいで見やすい」

これは間違いないと思います。写真を撮るように一瞬でページごと記憶してしまう幼児と天才を除いて、普通の頭脳の持ち主は書かずに覚えることはなかなかできません。

人間が新しいことを記憶するためには五感全てを使うのが最も効果的だと言われています。つまり、目、耳、口、手ですよね。目で見て手を動かして書き、口を動かして読んで耳で聞く。これをセットでやってこそ記憶に定着します。

私は学生時代、いや成人してから中国語などを学習していた時も、単語ノートをきれいに作っていました。

見やすい単語ノートを作る
・左から英単語、発音記号、日本語の意味、例文、類義語や反対語などを書く。
・それぞれの項目ごとにラインを引いて一目でわかるように分ける。
・色ペンを使ってもいいが彩りにこだわりすぎても意味がないので2、3色で見やすくする。

普段はこの単語ノートを作って、テスト前にここから単語帳を作成すると便利です。

文法の学習方法

同じ問題集を間違いがなくなるまで繰り返しやる

文法の学習は教科書以外には主に進研ゼミの問題をやっていました。中高は学習塾には通っていませんでした。高三の夏休みにはさすがに予備校の集中講座に通いましたが、それ以外は授業以外の勉強は進研ゼミだけです。学習時間は毎日30分から1時間程度で、負担のない量を毎日継続してコツコツやるタイプでした。進研ゼミはそのくらいの量でこなせるように配分してあり、とてもやりやすかったです。

大学受験の受験勉強の時も、1冊の問題集を満点になるまで繰り返しやるというやり方で勉強しました。よく問題集や参考書を大量に買って机に積み上げている人がいますが、あれは効果的ではないと思います。買っただけで満足してしまったり、見ただけで心理的負担が大きくなってやる気もなくなってしまいますし、あっちこっちやっているとどれもが中途半端になって系統立てて知識が蓄積しません。

問題集は薄いものを繰り返しやる。満点になるまでやることで理解していない部分を徹底的に潰す。このやり方は自信もつくのでオススメです。成人してから資格試験を受験する時もずっとこのやり方で合格してきました!

・文法学習に問題集は必須。問題集は薄いものを満点になるまで繰り返しやる。
・いろいろな問題集や参考書を大量に買い揃えるのは逆効果、同じもの、同じシリーズを厳選して繰り返しやる。
・復習メインで毎日30分から1時間など無理のない範囲で。1日にたくさんやるのではなく継続が大事。

聴解力アップ

NHKラジオ講座

放送日を楽しみにしていたのがNHKのラジオ英語講座です。
今ではラジオもアプリやパソコンで聞きますが、当時はガチのラジオで聞いていました。

中学生の基礎英語講座から始め、ステップアップして高三までずっと聞いていました。テキストも毎月購入してしっかりマーカーなどを引き、リピーティングやシャドーイングをして勉強していました。

ラジオのいい点はなんといっても耳に集中できるところです。テレビだとどうしても視覚に頼ってしまいますが、実際のネイティブとの会話や聴解試験などは視覚に頼ることはできません。なのでラジオのように音だけに集中して理解する訓練が必ず必要です。

ラジオ講座などの聴解音源の効果的な使い方
1、まずはテキストを見ずに耳だけで聞いて大まかな内容を把握する。
2、もう一度聞いて問題があれば問題に回答する。
3、テキストを見ながらもう一度聞き、聞き取れた部分と聞き取れなかった部分を確認。聞き取れなかった部分や間違えたところにマーカーを引く。
4、わからなかった単語や表現を辞書等で調べてテキスト上にメモする。
5、音源を聞きながらシャドーイング。
6、スラスラ読めるようになるまで自分だけで音読練習。

私の中高時代は本番と1回の再放送があるだけでしたので、ちゃんと放送時間を覚えていて時間になるとラジオの前に飛んでいっていました。今なら同じ番組を繰り返し聞くことも暇なときにまとめて聞くこともできるのでより学習が容易ですが、毎週何曜日など決めて習慣化することが大事です。

今はラジオだけでなくネット上や携帯アプリで手軽にリスニング音源を探すことができるので、自分が出来そう、良さそうと思ったもので練習すればいいと思います。でも多すぎるし玉石混合で選ぶだけで時間がかかってしまいますね。

どれがいいか分からない場合はNHKラジオ講座はオススメです。長年の経験と専門家監修のもとにしっかりと系統立てて構成されているので無理なく効果的に学習できますよ!

NHKラジオ英語講座

長文読解

大学入試において点数配分が大きいのが長文読解です。そして、英語が苦手な人が最も苦手とする部分でもあります。大抵長文読解問題は後ろに配分されていて、時間がなくて焦るところでもあります。ここを攻略できるかどうかで試験の結果が左右されるので受験対策に必須の課題です。

長文読解には”英語を英語のまま理解する”力が必要です。一文一文日本語に訳している時間はありません。その力を効率よく身につけるための学習方法をご紹介します。

語彙力と文法理解を高めるための精読

長文読解の勉強方法としてよく”多読”を勧められると思いますが、基礎的な力がないまま多読してもあまり効果はありません。力をつけるためには1つ1つの単語の意味と発音、英文構造をしっかりと理解していく”精読”も欠かせません。

短文をたくさん読んで英文解釈力をある程度身につけたら長文の精読にも挑戦していきましょう。長文を分解して精読する練習をしていくうちに「なんだ、長いから鬼難しいかと思ったけど1つ1つはそれほど難解な文ではないんだな」と長文を見ただけで湧いてくる苦手意識や無理!というマインドブロックも外れていきます

精読においては分からない部分に必ずマーカーを引いて、辞書で意味を調べてメモ、文の構造もSVOをしっかり認識し、どの言葉がどの言葉にかかっているのかをチェックしてメモしながら読み進めていきます。

英文構造に慣れるための多読、聴解力にも繋がる音読

語彙力と英文法をある程度積み上げたら、次は英文構造に慣れるための多読です。多読には問題集以外に興味のある小説などを使ってもいいです。私はアリスインワンダーランドなどのファンタジーや推理小説なども読んでいました。英字新聞も非常に有益な読解教材です。

多読の時は分からない単語が出てきても調べたりせずにスルーして前後の言葉から意味を推測する力を養います。分からない部分で前に戻るのは厳禁です。自分で読んでいるとどうしても分からない部分で詰まったり戻りたくなったりしてしまうという人は、リスニング音源のあるものを使い、耳で聞きながらテキストを目で追う練習をします。

音源の朗読はあなたが分からない単語があっても止まってくれたりしないので、そのまま読み進める練習になります。そして最後まで読んで全体の意味をざっくり把握できていればOKです。

聴解練習と共通なのですが、意味を大体把握できたら音源を追ってシャドーイング練習をすると読解力と同時に聴解力と発音、スピーキング力も身につけることができるので非常に効果的です。

発音できなかった単語はこの段階で調べて意味と一緒に覚えてしまえば語彙力もアップします。
人間は自分が発音できない音は聞き取れない、読めない文は聞き取れないので、聴解練習の長文を使った読解練習と読解練習の長文を使ったシャドーイング練習は相互にどちらの能力も高めることのできるおすすめの学習方法です。

演習問題で概要把握のポイントと問題の傾向をつかむ

試験対策には問題に正確に答える力が何より求められます。普段の多読練習は好きな本などを読めばいいですが、試験対策として問題集の長文読解は必ず繰り返しやりましょう。

問題を繰り返しやることで長い文の中で聞かれやすいポイントが見えてきます。そうすると読み進める中でキーワード、ポイントは何か掴めるようになってきます。ここでも文法学習と同様に同じ問題集を間違いがなくなるまで繰り返しやるのがポイントです。繰り返しやることでポイントが見えてきて、記憶に定着するからです。

長文読解力を高める学習方法
1、語彙力と文法理解をつけるための精読
2、英文構造に慣れて苦手意識をなくすための多読
3、概要把握と問題の傾向を掴むための問題演習
4、問題集だけでなく英字新聞や好きな小説なども読もう。
5、同時に聴解力も高められる音読

多読で悲しい小説などを読んで、自然と涙が流れてきたらあなたの英語読解力は本物です!

まとめ:効率的な勉強方法とは

・何事も基礎が一番大事!
・勉強は系統立てて積み上げていくもの
・徹夜意味なし。毎日短時間でもコツコツ継続しよう。

試験に勝つ英語力を身につけるために何より必要なことは語彙量と文法といった基礎の力です。ここができていない人は飛ばさずに簡単な問題集から授業で習う内容をしっかり自分のものにできるように基礎固めをしましょう。何事も土台ありきです!

勉強は闇雲にするものではありません。系統立てて積み上げていくものです。経験豊富な大人たちが丹精込めて作り上げた優秀な教材を活用しましょう。

徹夜をする必要は一切ありません。徹夜は百害あって一利なし。人間の脳は何時間も集中力を保てるようにはできていなし、体内時計に反しても疲れるだけで効率が悪いです。私は受験生の間も徹夜をしたことは一度もありません。睡眠第一、健康第一です!

その代わり、毎日短時間でも自分で計画した時間を必ず継続します。1日30分から、受験生なら2、3時間は必須だと思いますが、1週間に一日徹夜するより毎日7日間30分やる方が圧倒的に効率的です。

限られた時間を効率的に有効に使って、志望校に合格する英語力を身につけてくださいね!

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